温熱効果と殺菌効果に優れた「ジンジャー」
学名:Zingiber officinale
科名:ショウガ科
和名:ショウガ
使用部位:葉、根茎
原産地:熱帯アジア
草丈:60cm〜1m
【ジンジャーにまつわる話】
日本食に欠かせない香辛料であるジンジャーは、食用や生薬として利用されている最も身近なハーブのひとつ。
その起源は古く、紀元前300〜500年にはすでにインドで食されており、中国でも紀元前480年頃の記録が確認されている。日本には2〜3世紀中国から伝わり、「古事記」にも記述が残されている。主に利用するのは黄色の根茎で、角のような形をしていることから、東南アジアではサンスクリット語で角を意味する「スリンガム」と、根を意味する「ヴェラム」を合わせて「スリンガヴェラム」と呼ばれていた。その後、次第に変化しながら地中海へと渡り、イギリスで「ジンジャー」と呼ばれるようになった。このように、今も昔も世界各国の料理に重宝されているジンジャー。味のアクセントとしてはもちろん、殺菌作用の強いジンゲロンやショウガオールといった成分が含まれているため、肉や魚の臭い消しにも使われる。また、冷え性にいいというイメージがあるジンジャーですが、ジンゲロールやショウガオールの辛味成分が関係しています。生のジンジャーにはジンゲロールが多く含まれており、加熱して乾燥させると、ショウガオールに変化します。ショウガオールは血行を促進し、体を温めてくれる効果があります。他にも、血管を健康に保つ働きや血液サラサラ効果、整腸作用などもあり、健康効果の高い食材として重宝されています。ジンゲロールよりもショウガオールの方が体を温める作用が強いため、冷え性改善には、生のジンジャーよりも加熱したジンジャーの方が効果的です。
【効能】
血液促進、鎮吐、殺菌、発汗、健胃、風邪の症状緩和
〜ジンジャーの使い方〜
【ハーブティーとして】
*甘みを加えて
ピリッとした辛味が特徴でレモンやハチミツを加えると飲みやすい。
*効能
日本では、古くから風邪のときにショウガ湯を飲む習慣があるように、吐き気を抑える効果で知られる。
*作り方
乾燥したジンジャー(大さじ1/2~1)をポットに入れて熱湯を注ぎ、2~3分待つ
*その他アレンジ
料理で余ったジンジャーの皮も利用可能。紅茶の茶葉とジンジャーの皮をポットに入れて熱湯を注いで2~3分待ち、茶こしでこせば出来上がり。
※妊婦中の服用を避ける
【気になる方は画像をクリック】
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【料理として】
日本料理や中華料理では、魚や肉料理の臭い消しとしても多用されるジンジャー。このほかにも、煮物、炒め物、スープに加えて独特の風味を生かしている。また、砂糖やハチミツなどにもよく合うことから、デザートに用いられる。
アジアでは生の状態で使うことが多いが、欧米では乾燥させた粉末などを用いることが多い。特にクリスマスに欠かせないジンジャークッキーは、「ジンジャーブレッドマン」と呼ばれる人型に焼かれ、クリスマスツリーの飾り付けにも使用されています。
【アロマバスとして】
お風呂に希釈したジンジャー精油(1滴~2滴)を入れるだけで、簡単に香りを楽しめます。肌からも精油の成分を吸収することができるので、効率よく体を温めることができます。時間がない時は、手浴や足浴もおすすめです。ぴりっとしたスパイシーな香りが集中力や記憶力を高めてくれるので、やる気を出したいときや仕事・作業をするときなどにおすすめです。
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