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極限の集中力 "フロー状態" を作り出す



差し迫った仕事の納期や資格試験などが近づいている。しかし、集中したくても手につかない。一方、予定のない休日にのんびりと仕事や勉強をしたら、我を忘れて集中していた…といった経験はないだろうか。

仕事・学業・スポーツなどのあらゆる場面で求められる「集中力」とは、一体どのようなメカニズムで生じているのでしょうか。 本投稿では、集中力をはじめ、極限の集中力"フロー"を生み出すコツを伝えたいと思います。

■集中力は訓練できる


集中力の程度には個人差があります。 勉強や仕事においてもいったん始めてしまえば没頭して何時間も続く人もいれば、数分でスマホをチェックしたりと気が散りやすい人もいます。 この集中力のバラツキは一体どこにあるのでしょうか?

答えは複合的多岐にわたりますが、大きく分類すれば、(a)精神力の程度 (b)集中する対象の重要度 (c)集中する能力の程度 が挙げられます。 (a)精神的な問題については、年齢や脳の構造に大きく左右されますし、(b)集中の対象とするものの重要度によって意識の向け方が異なります。(c)集中するテクニックを自然と習得できている人もいれば、全く習得できない人もいますので能力の程度の差もあります。


(a)精神力の程度 × (b)集中する対象の重要度 × (c)集中する能力の程度 =  集中力

個人別に集中度の程度を示す計算式としては上記のように表せます。 (a)精神力の程度 や (b)集中する対象の重要度 の向上ついては、医学的な見地や環境によって左右されることから割愛させていただくが、(c)集中する能力の程度 についてはコツを学び、訓練することによって向上することができます。 世界的な指揮者である小澤征爾が「集中力っていうのは、天才のものじゃないんだ。訓練だ。」と仰ったのも勘所を押さえていると思います。


■極限の集中力である"フロー状態"を作り出す

心理学者のチクセントミハイは、時間を忘れるほど何かに没頭した "フロー状態" の構成要素を以下の8つ挙げています。

1.明確な目的(予想と法則が認識できる) 2.専念と集中、注意力の限定された分野への高度な集中。(活動に従事する人が、それに深く集中し探求する機会を持つ) 3.自己に対する意識の感覚の低下、活動と意識の融合。 4.時間感覚のゆがみ - 時間への我々の主体的な経験の変更 5.直接的で即座な反応(活動の過程における成功と失敗が明確で、行動が必要に応じて調節される) 6.能力の水準と難易度とのバランス(活動が易しすぎず、難しすぎない) 7.状況や活動を自分で制御している感覚。 8.活動に本質的な価値がある、だから活動が苦にならない。


ここで重要となるのが、フロー状態になる為にはリラックスだけではなく、ストレスも同時に必要なことです。つまり、副交感神経(リラックス)と交感神経(ストレス)の共存バランス(副交感神経優位)を保つ必要があるという事。 そして、自分の能力の程度(Skill and confidence level) に対して 挑戦するレベル(Degree of challenge) を共に高める必要がある事です。



■極限の集中力"フロー"を生み出すコツ

集中力を高めるためには、ストレス状態 (交感神経優位)とリラックス状態 (副交感神経優位)の両者が必要だと前述しましたが、私なりにフロー状態を生みだすコツを3つ述べたいと思います。


■ 難易度設定 フロー状態に入るためには、目標設定を簡単にし過ぎても、難しくし過ぎてもいけません。自分の能力で本気で挑めばギリギリ達成できる程度の目標が最適な難易度です。ですので、自分の能力で達成出来るだろうタスクを何時間内に終わらせる といった目標を設定しましょう。

■ 環境づくり テレビ・スマートフォン・ゲームなど、集中力を妨げる阻害要因は山のようにあります。その為、阻害要因を取り除く環境づくりは必須です。テレビやスマートフォンは電源を切って目に入らないようにしましょう。 そして、前述したとおりストレスとリラックスの共存が必要です。好きな飲み物や緩やかな音楽、好きなアロマを焚いたりしてストレスよりもリラックスがやや上回る環境を作りましょう。 ■ 心と体を鍛える 遊んでばかりいたり、風邪をひいていてはフロー以前の問題です。 心と体が整っているからこそ、集中力を発揮できるのです。 極限の集中力"フロー状態"を生み出すためにも、適度な運動や精神力を鍛える事を心がけましょう。


■まずは実践あるのみ

思い立ったら吉日。この文章を最後まで読み終えた方は早速、私がお勧めする簡単な"フロー 状態"の作り方を以下のステップで行なってみてください。


① 身の回りの阻害要因を片付ける ② 5分間で自己の能力で覚えられるであろう英単語数の目標を立てます。 ③ 手書き・音読をして目標達成に挑戦してみてください。


いかがでしたでしょうか? 極限の集中力を作り出すには積み重ねの訓練が必要です。 1日数分でも良いので"フロー"を生み出すコツを掴んで、充実した人生を送ってください。